金融市場

 金融市場はバブルであった可能性がある。

昨日大きな下落があった。こういう時はいろいろなニュースを言い訳にして下がり続けていく。騰がる時は逆にどんなニュースでも燃料に変えていくように。

以前にも言ったと思うがレジームが変わったのだ。

ゴルディロックス相場と違って、インフレ下での立ち回りは難易度が違う。低金利環境かつゴルディロックス相場では株を買っておくことに経済的合理性があった。投資家は低金利なので他に選択肢が少ない上、会社側も低金利で経営がやりやすいからだ。加えて景気も今と比べて悪くはなかった、加えて各国中央銀行は絶対に株価下落を助けてくれた(アナウンス効果に過ぎないが)。今まではそういう相場だった。経済的合理性がある以上、株がどんどん騰がっていく。しかし本来投資はそんなに容易なものではない。

これからの相場とは以下のようなものである。

「インフレが来るからゴールドを買っておきたいがインフレが行き過ぎて金利引き上げが来た場合はゴールドの強みが薄れる」故に正解がない、実際に現在のゴールドの値動きには方向感がない。

「インフレとは言えやはり株を買っておきたいがインフレ率より成長率が低ければ実質的に資金(価値/購買力)を失うことになる。しかも投資先の企業はインフレに耐えられるものでないとならない」ここでも正解がない、難易度が上がっている。

「インフレだったら物価変動債購入が有効なのではないか。しかしながらインフレが行き過ぎて金利引き上げが来れば価格が下がってしまう」ゴールド購入の是非に正解がないようにこれも最適解ではない、現在はまだ低金利なので現状の物価変動債はゴールドと若干似ている側面がある。

インフレが来るとは言われるが、こういう下落局面では現金が一番良い。

おそらく、前回のレジームでゴールド購入が有効であることに市場が気付くのがだいぶ遅れたように、今回もインフレという言葉に騙されて、現金を持つことが悪だという固定概念から現金の優位が周知されるのが遅れ、株価下落がじわじわと長期化する恐れがある。インフレ下であっても株価下落局面では現金に優位がある。

インフレはせいぜい2%~6% +α だが、下落局面の底で買えればリターンは20%程度以上だからだ。

歴史的に見て、下落の限界はだいたい最高値から5割減が目安である。そこまで来たら現物で軽く買おう。

ゴルディロックス相場以外、例えば恐慌時、インフレ時などは本物を見極める力が試される時期となる。

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崩壊する金融市場

                                           2021年11月27日 Lulutaso総合研究所 主席研究員 Hasetaso